カルマの法則

カルマの法則 その4~カルマを超えるには~

こんにちは、菊山ひじりです。

今回はカルマの法則~その4~です。

今回は、カルマの受け止め方、そしてカルマの超え方について、考えてみたいと思います。

 

(8)カルマの受け止め方

最初から書いているとおり、カルマは無意識に刷り込まれていますので、それに気付かない限り抜けるのは簡単ではありません。
気付いたとしても、命にかかわるような重いカルマは、そう簡単に解消できるものではありません
その体験をすることが、償いとなってしまっているからです。

 

ただよく考えて頂きたいのは、大切なのは死なないことではなくて、自分の人生をどう生き切るかということです。
そもそも人間は死亡率100%です。
いつか絶対に死にます。
今この瞬間を、精一杯生きる以外のことは、実はできないのです。

「死=悪」ではありません。

その意味付け自体が現世的な意識であり、その観点から見る限り、魂の目覚めは起きません。
「カルマを避けよう」とするほど、そのカルマへのフォーカスによって、引き寄せてしまうことでしょう。

カルマがなくなれば幸せ、というのは「カルマ=悪いこと」という思い込みによってできた幻想です。

 

例えカルマがあろうとなかろうと、自分が生きていることに実感を持ち、今ここにいる不完全な自分を、ただありのままに受け入れ愛すれば、カルマという限界の呪縛を超えて、自分を輝かせることはできるのです。

 

カルマのない人生なんて、ありません。
そもそも、人生とはカルマで出来ているのかもしれません。
カルマがあるからこそ、人生に出会いがあり、学びがあり、喜びも見つけることができるのです。
何が幸いするのか、本当に分からないのが人生です。

 

今の状態に、ぜひ良い意味を見出してみましょう。
そうすることで、自分の持っているカルマを生かしていくことができます。
カルマを生かせれば、それはもう「ネガティブなカルマ」ではなくなります。

 

意識がポジティブに変わると、発するエネルギーが変わります。
エネルギーが変わると、自分の存在するステージが変わり、以前のステージのカルマを超えてしまいます。
ですから、その意識の改革こそ、カルマを超えていくためのカギなのです。

 

では、実際の日常レベルでは、どういう意識を持てばいいのでしょうか。
以下に具体的な意識の持ち方を書いていきますね。

 

(9)カルマを超える方法

①起きてしまったことを受け入れる。諦める。
まずは、今更どうしようもない出来事を淡々と受け入れることです。
すると、どう対処するか、どう気持ちを持っていくかという方にエネルギーを使えます。

 

②ネガティブな事にフォーカスしない。(考えすぎない)
自分の出したものが、自分に戻ってきます。
誰かを恨めば、自分も恨まれます。
嫌な事をされても、そこにフォーカスせず流してしまえば、それはその人に勝手に返っていきます。
放っておきましょう。忘れましょう。
執着することで、これ以上カルマを増やすのはやめましょう。

 

③被害者意識を捨てる
何事も、カルマの法則で動いています。
自分が今被害者ということは、加害者だったこともあるということです。
今の出来事だけに視野を狭めるのはやめましょう。

 

④自分の持っている幸せを数える
ないものにフォーカスせず、持っているものにフォーカスしましょう。
持っているものを生かしていくこと以外に、出来る事はありません。

例えば、世の中には、生まれつきお身体が不自由な方もいらっしゃいます。
不幸な境遇に生まれる方もいらっしゃいます。
それでも、前向きに生きて、幸せを見つけ、素晴らしい人生を送る方もいらっしゃいます。

私は20代の頃に重度の身体障害者施設でボランティアをしていましたので、お一人お一人に様々な事情があり、そう簡単に「前向きになれ」など言えない事も良く分かっています。それでも、その状況を乗り越えて幸せになるには、やはり前向きに生きるしかないのだ、という確信を得ていますので、敢えて書かせて頂きます)

 

反対に、五体満足に生まれ、家族や仕事にも恵まれているのに、不幸を感じる人もいます。
自分で何でも変えられる可能性があるのに、被害者意識に凝り固まって、文句ばっかり言っている人もいます。

結局、全て自分の意識にかかっているのです。
自分の持っている幸せを数えて受け入れましょう。

 

そして、最後はカルマを超える究極の方法です。

⑤愛を持って他者に奉仕する

愛は、奇跡を起こします。
愛を持って他者に奉仕しましょう。
特に、現世で過去のカルマに苦しむ他者に奉仕しましょう。

それも、「自分のカルマを消すため」などという下心ではなく、心から相手の幸せを想い、奉仕しましょう。
他者への心からの奉仕以上に大きな愛はなく、愛以外にカルマを本当の意味で消せるものはありません。

 

個人レベルのカルマのところで、「医者になり人命を救う」という例を出しましたが、それはこれの一つの形です。
意識的にするか、無意識でするかの違いはありますが、人を救うということ以上の愛の表現はありません。

心からの愛で行動するとき、私たちの波動は上がり、今まで属していた魂のレベルから上へと昇っていきます。
知らないうちに、次の魂のステージに上がってしまうのです。
すると、今までのレベルという枠組みのカルマを、自然と超えてしまいうのです。

 

次回は、他者のカルマを引き受ける、身代わりになる、ということについて考えてみたいと思います。

 

<関連記事>

カルマの法則 その1 ~個人レベルのカルマ~
カルマの法則 その2 ~集団レベルのカルマ~
カルマの法則 その3 ~戦争のカルマ~
カルマの法則 その4 ~カルマを超えるには~
カルマの法則 その5 ~カルマを引き受ける~

ネガティブな出来事の意味~その1~
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