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執着を愛と勘違い~出産記念日に思う~

こんにちは、菊山ひじりです。

今日は私の出産記念日です♪

平たく言えば、子供の誕生日なのですが(笑)、あの出産の凄さは忘れられない思い出ですね~(^^;)

破水から始まり、最初は順調に思えたのですが、陣痛1分間隔になっても全然子宮口が開かず、破水後24時間が経過して38度の発熱・・・。

結局、緊急帝王切開でした。
いやはや、強烈な思い出です。。。

それでも私は順調に終わったので良かったのですが、病院で同室だった方は、やはり緊急帝王切開だったそうなのですが、当たった先生が悪かった!

東大卒のエリート先生だったそうですが、もう、ボケボケっていうか、ピントがずれているっていうか・・・(^^;)。

東大卒のその先生は、手術台に乗ってまな板の鯉状態の彼女のお腹をしげしげと眺め、おもむろに
「う~ん、切り方なんですけど、縦がいいですか?横がいいですか?」
と、淡々と聞いたそうです!
もうちょっと言い方ないのぉ~??

彼女が言葉につまって止まっていたら、アシスタントで入っていたイケメン先生が
「横で切りましょうね。そのほうが後も目立ちませんし・・・」
と間に入ってくれて、「じゃあそうしましょうか」となったそうなのですが、いやはや・・・。
手術自体は無事問題なく終わったので、それだけは良かったですけど。

確かに傷の付き方でもめるといや・・・ということもあったのでしょうけれど、陣痛で死ぬ思いをして緊急帝王切開になった妊婦さんは、それどころじゃないですよ。
東大卒の先生はあまりにデリカシーなさすぎ~(-_-;)
東大だからいいってもんじゃないですね~(笑)

 

それにしても、日本の出産はやっぱり「苦行」という気がします。
そして苦行を美化する傾向があると思います。

私は妊婦生活の半分以上をセネガルで過ごしていました。

通っていた病院は、レバノン人経営の外国人&セレブご用達の一番高級な病院で、不妊治療なども積極的に行っていた病院でした。

そして私の主治医はフランスで学位をとった現地では超有名なセネガル人の先生。
その先生は、投薬・診察など全てがフランス式(らしい)で、妊婦がいかに快適に過ごせるかが最優先されました。

ですから、つわりの時にはつわり専用の吐き気止めが処方されます。
(ちなみに私はつわりがひどくて、入院した人☆)
気持ち悪いのを我慢させるなんて、非人間的・・・というのです。

実際、私の周りにいたヨーロッパの女性達は皆そういう考え方で、妊婦用の薬を上手に使って快適な妊婦生活を過ごしていました。

更に、出産ももちろんフランス式♪
無痛分娩がスタンダードです(普通分娩もできますが)
ですから、私は日本に帰国したら無痛分娩のつもりでいたんです。

ところが!!
日本ってつわり用の吐き気止めが無いばかりか、無痛分娩できる病院もメチャメチャ少ないんですね!

私は自分の痛みに関するキャパをよ~く知っていますので、絶対無痛でないと・・・と必死に探しましたが、如何せん帰国したときは妊娠7ヶ月。

通える範囲にある病院で無痛分娩できるところは「もう予約一杯」と断られ、泣く泣く普通分娩に・・・。

選べないって、悲しいものがありますね・・・。
この時代の東京で、考えられません。

最終的には、それはそれでよい経験でしたが、最近流行の「自分スタイルのお産」という意味では、非常に悔いの残る出産でした。

そして一番ビックリしたのは、「痛みを経験しないといけない」という信仰にも近い日本的な価値観でした。

病院で看護婦さんに言われたんです。
「あの痛みを経験するから、子供が可愛いと思えるのよね」

え~~~~???そんなの絶対ありえな~~~い!!!

と思いました(口には出しませんでしたが・・・^^;)

もしあの陣痛の痛みを経験したからこそ増えるものがあるとすれば、それは愛ではなくて「執着」以外の何モノでもないと思います!

苦しんだから、愛情がわくなんて、ありえない!!
勘違いも甚だしいです。

愛って、そんなものじゃないのよ~~~!!と心の底から思いましたっけ・・・。

お腹の中で時間をかけて育っていくうちにはぐくまれる一体感とか、自分の思惑を超えて育っていく命への畏敬の念とか、そういうものが積もり積もって湧き出る愛というのが、親子にはあると思うんです。

それは、出産で苦しんだから強まるとか、そういうレベルのものではないと思います。
そこら辺が、やはり日本的な価値観では分けて考えることが難しいのかもしれませんね。

また、たとえ本当の子供でなくても(養子とか)、深い愛と絆で結ばれた親子関係ってありますよね。

親子の愛というのは、「自分の血を引いていないと」「お腹を痛めて生んだ子だから」というレベルの問題ではないと思うんです。
この部分はやはりヨーロッパ人は進んでいる気がします。

日本で外国人を養子にとって堂々と育てている人が、果たして何人いるでしょうか・・・。
もう少し考え方を自由にすれば、愛することの恩恵を受け取ることができるのにな~と思います。

とはいえ、子育ては本当に大変ですよね。

自分の生んだ子だから・・・と思って仕方なく我慢できるような事もしばしば(笑)。
私もまだまだだなぁ~とつくづく思う今日この頃です☆

さてさて、話を出産記念日に戻しますが(笑)、お正月に華々しくこの世に誕生した我が子も、今日で7歳になります。
月日が経つのは本当に早いですね~~♪

これから彼女にどんな人生が待っているかは分かりませんが、ともかく強くたくましく、人生を謳歌してほしいと願っています♪
生まれてくれてありがとう・・・♪

※ちなみに、セネガル一般のレベルでは、病院で出産できるのは、ある程度お金のある限られた人だけです。
それ以外は自宅やとても衛生的とは思えない出産施設がかろうじてある程度で、普通分娩以外の選択肢はありません。
母子ともに死産のことも多いですし、田舎では第一子は死産して当たり前・・・というような医療レベルの地域もあります。
私は外国人でお金があったので、フランス式の最高級の病院・先生に診てもらうことができたんですよ。
ご参考までに。

 

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